with love
ポツリポツリと話始めたシン
シ『今回の事故は…本当はもっと先に起きる予定だったんだ。それが早まった原因は多分…
俺の兄貴のせいだ』
「お兄さん?どうして…」
シ『それは…兄貴がお前を欲してるから。昔手に入れれなかった人を手に入れようと自分の物にしようと仕掛けて来たと…』
「それは…私じゃ無くて、私が魂を受け継いだ人の事だよね。」
溜め息を吐きながら頭を抱えて
「どうしてそんな思いに巻き込まれなきゃいけないの…」
シ『すまん、俺のせいだ。俺がちゃんと兄貴を裁いていたらこんな事には』
「何が有ったの?何がそんなに貴方を苦しめているの?」
落ち込むシンの手を握り不安そうに尋ね
シ『俺と兄貴は同じ人を好きになったんだ。いや…兄貴の婚約者を俺が取ったんだ。』
私の手をギュッと握り悲しそうに見つめ
シ『俺と、ミアは兄貴の就任式の時に出会ったんだ。俺はミアが兄貴の婚約者とは知らずどんどん好きになってたんだ。でも…兄貴の婚約者発表の時ミアが現れ…この思いを隠していたんだ。俺はミアも好きだけど、兄貴も好きだったから。俺の好きな人達が幸せになってくれたらっと思い俺は二人から離れるように誰もやりたがらない死神の資格を受けに行ってた。』
「その服の黒装束と白装束の意味はもしかして…」
シ『あぁ、俺は死神の仕事も天使の仕事もやっている。死神は人の命を闇に落とさないように刈り取り天使は人の命を光の元に届け生まれ変われる準備手伝いをするんだ。』
シンは自分の服を見て鼻で笑い
シ『俺はこの仕事を誇りに思えなかった…人の命を俺達が決める事が良いこととは思えなくて。
そんなときミアと再会したんだ。再会したミアは天使の上級だった…その時俺との格差に愕然としながらもやっぱり会えたことは嬉しくて今までの話をお互い話していた。』
語り出したシンの顔は穏やかも体の震えが止まらずに居て自分には何もしてやれなく黙って聞いていた。
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