with love
「聞いて良い?幸せってなに?私は…きっと今も幸せな時間を送ってたと思うの…それじゃダメだったの?」
昔ある人に言われた言葉を思い出し
「私は誰も幸せになんて出来ないよ…元旦那だった人は幸せじゃなかったって言われた。子供達も私のせいで父親の居ない生活を送ってる。そんな私が誰を幸せに出来るの?」
胸に詰まっていた思いがどんどん溢れだし
「私は…話して貰ったことは信じれる。だけど貴方とお兄さんの大事な人の代わりにはなれない。そこまで…強くない、自信が持てない」
シ『分かってる。お前がミアじゃないのもその代わりにもなれないのも。ただお前の力がその心が必要なんだ。兄貴をこのままほっとけばきっと被害が酷くなる。それを防ぎたい。』
シンの言葉には俯き子供達を見て
「さっき言ったよね…事故が速まったって。それはどういう事?」
シ『兄貴がお前を見付けた。そして子供達に笑い掛けてるのも見て…お前の不幸を望んだ。堕天使や悪魔は人の不幸を望む…何だってする。でもお前が怪我する寸前…』
息をゴクリと飲み
シ『事故を仕掛けた兄貴が…泣いて子供達を守った。そのお陰で子供達は見た目は酷いが軽傷ですんでる。俺もさっき子供達の体を見たんだがあれだけの木材が落ちた割には子供達の軽傷に疑問だった。…兄貴にはまだ助かる希望が見えてるんだ』
「…そっか、事故を仕掛けたって言ったから絶対手伝わないって言おうと思ったのに…子供達を助けてくれたんだ。本当気紛れで分からないね。悪魔とか天使とか関係ないよ。人の命を預かる仕事をしてるんだからね。」
フワッと笑いかけ
「聴こえてないかなぁ…子供達を助けてくれてありがとう。って伝えたい…」
シ『お前って奴は…本当に…よし、今後の予定を今から言うぞ。』
さっきまでの顔とは別人のように気合いの入った顔になりシンが手を叩き
シ『明日、お前を過去に飛ばす。その話を始めるぞ‼』
ねぇ、この時からかなぁ…
不安と期待が胸の中にあって…そして
きっと辛い事が待ってるって幸せな事が待ってるって何となく思った。
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