WITH YOU LOVE ME

ただ書き物がしたいが為の場所 ワラ
独り善がりの妄想劇です‼

with love

シ『うを、さみーな…お前寒さは?』


「…苦手…嫌い、寒い…ちょっとその上着貸して」


ベランダに来たは良いものの余りの寒さに眉間にシワが寄りシンの上着を握り


「マジ貸して…死ぬってか落ち着かない…寒い寒い寒い寒い寒い寒い‼」


呪文の様に寒いのみを連呼しガタガタ震えていて


シ『いや、お前に貸すと俺が死ぬ。バックハグして暖めてやろうか?』


「…いや、言いながらするのやめて?なに抱き締めてんの?殴るよ?根性焼き入れるよ?」


悪態を付くも寒さが凌げ微動だにせずタバコに火を付け


シ『お前さ、本当に慣れてねえの?なに受け入れちゃってんの?』


「恥ずかしいより寒さ凌げる方が大事。あんたを大きい犬とでも思えば別に?」


ケタケタ笑いながら外の景色を見ていて


「韓国かぁ~寒いって色々調べてたけど想像以上だった。それに、彼達もイメージと大分違って戸惑うね~」


シ『そうか?まぁあんなに敵意剥き出しはびっくりだよねぁ~』


ホッコリしながらコーヒーを飲んでいて


「何て説明する?」


シ『とりあえず名前だなぁ。後、出生も。親に虐待とか「人の親悪者にしたらマジで刺すよ」…すまん。んーならどうする?お前これから一緒に色々付いて回るからはっきりしとかねぇと』


「『…はぁ~』」


互いに溜め息がこぼれ柵に寄りかかり


「子供の事も内緒、親も内緒、秘密だらけだと皆に信じて貰えない。悩むね~」


シ『だなぁ~ユンホに至っては俺も疑ってる。よし、とりあえず拉致られた事にして記憶を無くしてる設定で行くか?お前が逃げ出して俺が助けた。名前はお前犬が好きだからポチってして』


「私は犬か!?まぁそんなおとぎ話信じて貰えるかは分からないけど打倒案なのかもね。」


タバコの煙を見詰め天を仰いでいるとシンと目が合い


「さっきさ写真あったじゃん?あれはお兄さんの仕業?」


シ『多分な、これからどんな事を仕掛けてくるかわかんねぇぞ。』


「うん、ねぇ向こうの私が容態悪くなったりしたら私にもその痛み来るの?」


シ『あぁ、全て同じ痛み同じ容態が出てくる。一時的な物だから直ぐに治まりはするが…』


「そっか、まっ私の事だもん。同じ痛みがあった方が状況分かるし、そこまで無しにしてたらあんた自分犠牲にするよね?」


苦笑しながらシンのおでこを叩き


「私の為にあんまり無理しないでね?顔色悪いと色々誤魔化せないよ?」


シ『…ふっ、人間に心配されても嬉しくねぇよ』


苦笑するシンに笑いながらほんの少し緊張が解れてきて


「私さ、此処に居る間は辛くても笑ってたい。人ってね笑ってる顔を見てるだけで安心したり元気のない人を元気にしてあげたり出来るの。きっとそれは独り善がりでも此処が苦しくても力が出せる。笑って最後まで居たい。」


そのときはそう感じてた。どんなに苦しくても辛くても笑っていれば全ては上手く、きっと後から幸せが来るって。


でもね、苦しくて辛かったら泣かなきゃいけない。無理に笑うことが誰かを悲しませてる事を考えてなかった。


あの人も同じように苦しませてたなんて後から気付くなんてね?



バカだよね…